ア 組織及びその状況の理解(箇条4.1)
労働安全衛生マネジメントシステムの意図した成果を達成する組織の能力に影響を与える、外部及び内部の課題を決定すること。

イ 働く人及びその他の利害関係者のニーズ及び期待の理解(箇条4.2)
働く人に加えて、労働安全衛生マネジメントシステムに関するその他の利害関係者のニーズ及び期待を決定することが求められる。

ウ 安全衛生リスク及び労働安全衛生マネジメントシステムに対するその他のリスクの評価(箇条6.1.2.2)
IS045001で取り上げられているリスクは「安全衛生リスク」と「労働安全衛生マネジメントシステムに関するその他のリスク」の2つである。

工 安全衛生機会及び労働安全衛生マネジメントシステムに対するその他の機会の評価(箇条6.1.2.3)
lS045001では「安全衛生機会」と「労働安全衛生マネジメントシステムに対するその他の機会」の2つの機会について要求事項としている。なお、「労働安全衛生マネジメントシステムに対するその他の機会」とは、「労働安全衛生マネジメントシステムを改善する機会」を意味している。

オ リーダーシップ及びコミットメント(箇条5.1)
労働安全衛生マネジメントシステムの成否は組織の社長にかかっていることから、労働災害の防止や安全で健康的な職場の提供について全体的な責任及び説明責任を負うこと、労働安全衛生マネジメントシステムを事業プロセスに統合させること等、13の要求事項が社長に求められる。

力 働く人の協議及び参加(箇条5.4)
働く人の協議及び参加はIS045001独自の要求事項で、他のISOマネジメント
規格には見られない項目である。働く人の定義には社長や管理職も含まれることから、
lS045001では非管理職との協議と参加に関する要求事項も規定しており、現場で働く人の意見を労働安全衛生マネジメントシステムに反映することを重要にしている。